燃ゆる糸

理由を飛び越え　今　夜の真ん中辺り
君のため　俺のためと　相反するリズムを刻んでゆく
灼熱の雨

現状　飛び越え　求めるばかりの感情に摩り替わり
この心は醜く歪んでいるのかもしれない

いつの日か誰かを傷つけた過去も　目に入らずに
迷路の入り口と出口の狭間で

立ち込める香りの中で二人
唇で探るのは闇を開く鍵
舌のように緩く繋がれた糸
刹那の吐息だけじゃ語れない胸

些細なその動きが胸で肥大する
危うい胸に秘めた　しなやかな朝日

プライド飛び越え　本当のプライドって何
何もかも脱ぎ捨てて　愛はどれだけ綺麗なままで

狂おしい真実　傷付け合う過去も
破裂寸前　卑しき瞳と大切な瞬間

立ち込める香りの中で二人
くねり抜け出したい　闇をいっそのこと
壊してしまいたい　狂いそうな
比較のシーソーの上　爪痕を残して

運命を口にしたとしても　誰も答えを知らないならシュールでも
予感に導かれるように　この夜の出口に光を求める

乱れた胸のメトロノームは
今さえ良ければと　今のために何を　という言葉の距離さえ
麻痺した理性の中でぼやける
I want you.