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セレナーデと朝の五線譜

あの日の街灯 伝う帰り道
季節はめぐり そこから消えた二人
少女の瞳 虚ろな光 もみくしゃの胸
頑なに閉ざし 何もかもから遠ざかる
痛みを諦めにかえて

あの夜から どうせ傷付くだけと
知る事も知られる事も煩わしいと
少女は少し 考える事に疲れていた
決め付けるほどに さめた言葉で身を守る
乱れた悲しみは無口

ふいにつけたテレビの中 謝ったふりをする奴の声
なすりつけあい

また うやむやにしたいらしい 溜め息を吐き 明日を思う

テレビを消して バスルームで汗をかき ふと思う
私はこうして いつまでいるのかと

狂おしさの波間に誰かを思ってる
触れられない距離にあった笑顔は
触れられる距離の中 切なさ満ちて
溢れ出す誰も知らない思い
重ねる物は 時だけじゃ

ふいにつけたラジオの中 流れてきた唄を聴いていた 部屋で一人
焦燥はスピーカーを見つめ 日常はメロディーに抱かれて

真夜中の素顔 朝日 射し込む
昨日が今日へと替わる時 見て
立ち止まる事も ままならない日々に おはよう
はれてる空と まぶた

時は流れて風に吹かれ歩く
時に笑顔 時に他人事な顔
時に自分に苛立ち
時に慌ただしい日々に誰かを傷付けて
時に人目を避けて 時にガムシャラ
時に誰かを包む物探す
時に見ては見ぬふり 時に救われ
時に自分の事しか見えずに
重ねる時に 心は今

あれから僕等 どんな大人になった

あの日 手を振った少年は 恋人をまた失った
まだ唄は続いていく 誰かの孤独の前で